みなさん、こんにちは。
初乳ってご存じですか?
私は自分が出産するまで聞いたことがありませんでした。
今回は初乳って何なのか?
初乳の役割についてまとめてみようと思います。
乳房マッサージ
出産数日後、助産師さんが病室まで来てくださって
乳房のマッサージをしてくれました。
時間は約1時間くらいだったと思います。
乳房をこれでもかというくらい引っ張られながら
少しずつほぐしてもらいました。
乳房をマッサージすることで、乳腺を刺激し、
血流がよくなることで、母乳の分泌を促します。
ほぐしてもらっている途中から、母乳が滲み始めて
マッサージ後は乳房がとてもやわらかくなり
温かくなっていました。
助産師さんの言葉
マッサージをしながら助産師さんから、
「十分な量の母乳を出すには、お母さんがリラックスすることが大切だよ」
と教えていただきました。
早産になった場合、母親のショックが大きく
母乳がでなくなってしまうこともあるそうです。
私の場合は、双子の一人が亡くなったショックが大きいので
さらに母乳が止まってしまいやすいことも心配されていました。
「今の状態でリラックスしろというのも酷な話だよね。。。」
母親である助産師さんは、私の気持ちにも配慮してくれました。
「でもね、早産で生まれてきた赤ちゃんにとっては
母乳がなにより大事なんだよ」
「今出ているのは初乳といって、母乳の中で一番重要なの」
「のんちゃんが待ってるから、一滴でも多くとって届けてあげようね」
そう言って励ましてくれました。
初乳について
乳房マッサージの時に助産師さんが教えてくれた初乳。
初乳とは何なのか、まとめようと思います。
初乳は、出産後3~6日頃に分泌される母乳のことです。
(学術的には期間は明確にはなっていないそうです。)
赤ちゃんにとって最初の重要な食事であり、栄養が豊富です。
赤ちゃんを病気から守る免疫物質が多く含まれています。
初乳の特徴
・ 黄味がかっていて粘り気がある。
・ 強い抗酸化力を持つ。
・ たんぱく質を多く含み、脂肪と炭水化物は少ない。
・ 脂肪が少ないため消化に良い。
・ 分泌量は少ない。
・ 赤ちゃんの免疫力を高める。
・ 胎便の排出を促し、新生児黄疸を予防する。
初乳の役割
・ 免疫力の強化
細菌やウイルスが体内に侵入してきて病気になることを防ぎます。
初乳には「免疫グロブリンA」と「ラクトフェリン」という免疫物質が多く含まれています。
これらの免疫物質が赤ちゃんの喉や消化器官に免疫力や殺菌力を与えます。
・ 抗酸化力
赤ちゃんは生まれてくる前、羊水の中で生きています。この時の酸素濃度は3%です。
生まれてくると、急に酸素濃度21%の大気に晒されます。
この急激な酸素濃度の変化に対応する必要があります。
酸素は生きていくために必要ですが、多すぎると「活性酸素」という体内で悪さをする物質も増加します。
初乳に含まれる抗酸化物質が有害な「活性酸素」を排除する働きがあります。
・ 白血球による抗体の生成
初乳に多く含まれる白血球は、細菌やウイルスを無力化できる抗体を生成します。
腸が未熟な赤ちゃんにとってこの抗体は大切なものです。
抗体は下痢などに対して非常に有効に働きます。
初乳の分泌
分娩後1〜2日で乳汁は出るようになり、3〜5日後より少しずつ増加します。
初乳は出産後6日くらいまでに分泌される母乳のことをいい、
出産後10〜12日経過すると成乳と言われるものに変わるそうです。
初乳の搾乳
乳房マッサージをしてもらった後、
3時間おきの搾乳がはじまりました。
搾乳の時間になると、助産師さんが消毒した哺乳瓶を持ってきてくださり、
それに手で搾乳しました。
最初は全然でなくて、数㏄くらいしか取れませんでした。
それでも、
「ほんの少しでも、赤ちゃんにとってはとっても大切な栄養だからね」
「1滴も無駄にせず届けるね」
と、毎回のんのいるNICUに運んでくださいました。
のんはNICUにいるため、わたしのそばでおなかがすいたと泣くことはありません。
夜中もアラームをセットして起きてひたすら搾乳しました。
どうか無事に育ってほしい。
母乳で免疫力がついてくれますように。
そう思いながら搾乳し続けました。
出産するまでは、
「母乳とミルク、混合で育てられるといいな」
と思っていた私。
搾乳にこんなに気持ちを込めるとは、出産前には想像していませんでした。
今日は
ここまでです(^^)/
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