
こんにちは、みのです。
妊娠27週目で955gで生まれてきた超低出生体重児の長女のん。
生まれてすぐにNICUに運ばれて治療を受けました。
今回は、NICUでの面会の際に行った
私たち両親とのんの触れ合いについて
書きたいと思います。
早産児の保育器の中での姿勢
ポジショニング
早産で生まれてきた低出生体重児は
保育器の中で成長します。
保育器は母親の子宮の代役を果たしてくれます。
保育器については前回のブログで書いていますので、よければ読んでみてください。

保育器の中で、赤ちゃんは胎児の姿勢を維持して丸くなっています。
本来なら、
まだ母親の羊水のなかで育っている時期なので
子宮の中にいた時と同じ丸くなる姿勢がよい姿勢
と言われています。
この丸まった姿勢を維持するために
赤ちゃんの周りをタオルやバスタオルで囲んで
赤ちゃんを包むようにすることを
ポジショニングと言います。
ポジショニングをとることで、
・ 赤ちゃんの運動機能、生理機能を促す
・ ストレスの緩和
・ 筋緊張の緩和
・ 過敏性の軽減
などができるそうです。
保育器の中の赤ちゃんとの触れ合い
娘 のん の姿勢
私たちがNICUに面会に行った時も
のんはポジショニングをとって保育器の中で丸くなっていました。
のんはうつ伏せで寝ていることが多かったです。
うつぶせになっている理由は、
呼吸を楽にするためです。
超低出生体重児は
まだ肺が成熟しておらず、呼吸が苦しい状態です。
うつぶせ寝にすることで
重力によって肺が膨らみやすくなるため、
呼吸機能が未熟な赤ちゃんは
うつぶせ寝にすることが多いそうです。
のんは人工呼吸器を装着していましたが、
肺への負担が大きくならないように
うつぶせ寝になっている時間が多かったです。
ホールディングについて
生産期で健康に生まれた赤ちゃんは、
だっこしたり、おむつを替えたり、授乳をしたり
お世話をすることで両親が赤ちゃんと触れ合うことができます。
保育器の中で成長している赤ちゃんには
一般的な赤ちゃんのお世話をして触れ合うことができません。
まず最初の触れ合いは
ホールディングと言う方法で
赤ちゃんを両手で包み込むようにやさしく触れることです。
主治医のH先生から、

やさしく両手で包むように触ってあげて
と言われ、そっと保育器に手を入れて、のんを包みました。

※ 生後数日の娘のん。体重はまだ1000g未満です。
最初はとても緊張しました。
のんの体はとても小さかったので
両手で包むと、頭からおしりまですっぽりはまってしまいます。
皮膚もとても薄くて、少し力をいれると壊れてしまいそうでした。
しかし、
とても柔らかいからだは、触れあっていると
あったかい気持ちになりました。
のんの体温を感じることができました。
ホールディングの効果
ホールディングは、
親にとってはわが子を実感できる機会になります。
赤ちゃんにとっては手のぬくもりを感じ、
肌が触れ合う感覚が心地のよいこととなり、
情緒の安定や、質の良い睡眠につながるようです。
親にとっても唯一わが子と触れ合える時間となり、
のんの命を感じることができて
私自身の情緒の安定にもなりました。
やさしく声をかけながら触ってあげることで
お互いの気持ちが落ち着きます。
保育器の中でのんが手足をバタバタさせて
暴れているときがあります。
じたばた暴れている時に
しばらくホールディングをしてあげると
徐々に落ち着いて丸くなってくれました。
保育器の中で成長している間は
ホールディングを行うことが
とても大事なコミュニケーション
になりました。
今日はここまでです(^^)/
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