記事内に広告が含まれています。

【早産・NICU】生後3日目 955gの長女に初めて会った日

NICU

今、NICUで赤ちゃんが頑張っているお母さんへ。


私も妊娠27週6日で双子を出産し、955gで生まれた長女がNICUに入院しました。
もうひとりの次女は、生後1日で亡くなりました。

次女とお別れした後、
悲しみと不安に押しつぶされそうになりながらNICUにいる長女に会いに行った日のこと。
同じように頑張っているお母さんに伝えたいと思います。

長女に初めてゆっくり会いに行ったのは、生後3日目。

次女とのお別れを済ませてからでした。

それまでも、一日1回は面会にいっていましたが、
ほんの短時間様子を見にいくという感じでした。

主治医より

H先生
H先生

長女ちゃんの命は今のところ大丈夫だよ

と教えてもらっていたため、
亡くなった次女と過ごす時間を優先させてもらっていました。

生後3日目、夫とNICUへ向かいました。
NICUは両親しか入ることができません。

NICUには精密機器がたくさんあるため、携帯電話も持ち込み禁止でした。

入口のインターホンを押し、子供の名前を伝えると開錠してもらえます。
部外者が入れないよう厳重に管理されている場所でした。

生後3日目にして、ようやく長女とゆっくり面会しました。

体に何本もの管がつながれていて、保育器の中で一生懸命生きていました。

触れるととても温かかく、かわいかったです。

おそくなってごめんね。
次女ちゃんと、お別れしてきたよ。

次女とのお別れの時間を過ごし、
お骨になった次女をみて、死を実感しました。

その時間があったからこそ
長女に向き合うと気持ちを奮い立たせることができたと感じています。

ゆっくり対面した長女は
次女の倍くらいの大きさで、とても大きく見えました。

夫も

「おっきいな」

といっていました。

しかし、このとき長女は955g。

生産期で生まれた赤ちゃんは3000gくらいあるので、たった3分の1の大きさです。

私たちは482gの次女をずっと見ていたため、長女がとても大きく見えたのです。

数日後、ちらっと見えたNICUの周りの赤ちゃんの大きさをみて
長女がとても小さいことに気づきました。 (笑)

「あれ?めちゃくちゃ小さくない?」

夫と話していると

H先生
H先生

普通の赤ちゃんの3分の1の大きさしかないからね。

にこにこしながらそう言って
長女の主治医のH先生が話かけてくださいました。

長女の主治医はH先生。女性の先生です。

私たちがNICUに行くたびに、
その日の長女の体調、行った検査と治療、飲んだ母乳の量
などを丁寧に教えてくださいました。

  • 長女の体の状態
  • 今後長女の体に起こりうるリスク

毎日の情報のおかげで、私たちは冷静に長女に向き合うことができました。

今は落ち着いているけれど、
妊娠30週に当たる日までは、油断できない

と伝えられました。

次女を亡くしてしまった悲しさは2度と味わいたくありません。

どうか頑張って生きてほしい。

長女の小さい手を握って、そう祈りました。

母の自分にできることがほとんどないということがむなしくなりました。

H先生
H先生

未熟児の子にはお母さんのおっぱいがとっても大事なのよ

H先生はそう言いました。

母乳を出して、長女に届けること。

それが今の私にできる
長女を救うとても大事な使命であると教えていただきました。

にもできることがある。

気持ちが前向きになり、頑張って母乳を出そうと思いました。

コメント