みなさん、こんにちは。
私は約10年前、双胎妊娠27週目で出産しました。
長女955g
次女482g

次女は生後1日で亡くなりました。
今回は、亡くなった次女と過ごした時間を書こうと思います。
NICUへ
出産翌日の夕方、助産師さんに呼ばれて
夫とふたり、NICUへ向かいました。
NICUへ向かう途中
心拍数がどんどん上がってくるのがわかりました。
みんなが無言で
何とも言えない、不安と 緊張感に包まれていました。
NICUに到着すると、
次女の保育器の周りを囲うように
NICUのすべての先生と看護師さんが集まってくれていました。
主治医の先生が、
次女がもうこれ以上は生きられないことを告げました。
「お母さん、抱っこしてあげてください」
そういって、次女を抱っこさせてくれました。
両手にすっぽり入るくらいのとてもとても小さい子でした。
とてもやわらかくて、あったかくて
いとおしくてたまりませんでした。
夫もほっぺや頭をいとおしそうになでていました。
だっこしている間、看護師さんが呼吸の補助をしてくれました。
数分経ったのでしょうか。。。
主治医の先生が、呼吸の補助を止め
「おかあさん、もう心臓は動いていないと思います。」
そういってから、娘が亡くなったことを伝えました。
次女は私に抱っこされたまま、亡くなりました。
夫が
「よくがんばったな。」
そう言いながら娘の頭をなでた瞬間、
私の涙は止まらなくなりました。
こんなに悲しいことってあるんだ。
自分にはまだ母性は備わっていないとおもっていましたが、
次女が亡くなったとき、
母親になったんだ
と実感したのです。
看護師さんが、家族3人の写真を撮ってくれました。
まだ温かかった。
生きてくれていたらいいのに。。。
そう思いました。
家族で過ごした二日間
亡くなった後、
体をきれいにしてくださって、
私の病室に、コットにのせて連れてきてくれました。
手形と足形もとって、プレゼントしてくれました。
家族で過ごしていいということだったので、
夫も泊まらせてもらって、家族3人で過ごすことにしました。
初めて、家族3人で過ごす時間。
抱っこしたり、手をつないだり。
写真を撮ったり。
たくさん話しかけました。
夜は同じベッドに並んで寝ました。
初めて出た母乳を綿棒に吸わせて、授乳もしました。
一緒に過ごせる二日間を過ぎると
もう二度と次女と過ごせる時間はやってきません。
一瞬一瞬がとても貴重な時間でした。
亡くなってしまったことは
言葉に表せない悲しさですが
3人で過ごした二日間は、温かい時間でした。
次女の姿を目に焼き付けようと思いました。
亡くなった赤ちゃんと過ごす時間
亡くなってしまった赤ちゃんと過ごす時間は
私にとっては、とても重要な時間でした。
大きな悲しみに直面しますが
子どもの死を受け入れるために必要な時間でした。
思い出を作る大事な時間であり
また
どんどん冷たくなっていってしまう子供に触れ、抱いて
本当に亡くなってしまったということを
自分に言い聞かせる時間になりました。
私たち夫婦は、
出産前に生まれてくる子供が
なくなる可能性が高いことを知らされていました。
そのため、少しではありますが
気持ちの準備をしていました。
そのために、次女と過ごした二日間を
過ごしてよかったと思えるのかもしれません。
もう二度と過ごすことができない
次女との時間。
10年も前になりますが、今も鮮明に覚えています。
きっと、ずっと忘れません。
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